お金がないときに頼れるセーフティネット。公的支援などを紹介します

お金がないと生活が苦しくなるばかりか、精神的にも追い詰められてしまいます。慢性的にお金がないのも問題ですが、冠婚葬祭など急な出費が重なり、お金がなくなることもあります。

お金がない時にどうすればいいか、対処法を知っていれば安心です。安全に利用できる国のセーフティネットを始め、働く、物を売るなどお金がない時にできることをご紹介します。

お金がないときの選択肢として思い浮かぶのは、CMで目にすることの多いプロミスやアイフルなどの貸金業者からの借入ですが、結論から言うと消費者金融おすすめしません。金利が高めなため、返済計画をしっかり立てた上で契約を検討するべきだからです。

お金がない状況は人それぞれですが、今困っている状況に合わせて最適な対処法を選べるよう詳しくまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

  1. お金がないと困った時に利用できるセーフティネット
    1. 仕事を失った時はハローワークで失業給付の手続きをする
    2. 求職者支援制度は職業訓練を受けながら受給できる
    3. 高年齢雇用継続給付は60歳以降の生活をサポート
    4. 病気やケガで働けない時は傷病手当金を申請する
    5. 仕事中や通勤中のケガは労災保険を申請する
    6. 自立支援医療制度は心の病気の治療費を軽減
    7. 出産手当金は健康保険から支給される
    8. 育児休業給付金は雇用保険から支給される
    9. 住居確保給付金は家賃が払えない時の強い味方
    10. 未払賃金の立替払制度は早めに請求しよう
    11. フードバンクで食べ物を確保する
    12. 生活保護は最後のセイフティネット
  2. お金がないと困ったときに今すぐお金を作る方法
    1. 日払いのアルバイトをして日銭を稼ぐ
    2. 不用品を売ってお金を作る
    3. フリマアプリを利用すると業者が買い取ってくれなかった不用品も売れる可能性がある
    4. 家のどこかに現金が残っていないか探す
    5. 交換し忘れているポイントはないか探す
  3. お金がない時にとりあえず支払いを先送りする方法
    1. クレジットカードを使えば支払いが最大約2ヶ月先になる
    2. 後払いを利用して支払いを遅くする
  4. 借入が減らずに困っている人は弁護士など専門家の力を借りよう
  5. お金がない、払えないと困った時は?
    1. 家賃が払えない時はまず管理会社に連絡を
    2. クレジットカードの支払いが間に合わないときはカード会社に連絡する
    3. 医療費が払えない時は事前の相談が大事
    4. 引っ越し費用はクレジットカード払いができるところを探す
    5. 携帯代が払えない時は支払う意思のあることを連絡する
  6. どうしても急いでお金が必要な時はカードローンという選択肢もあり
  7. お金がない状況を改善するためにできること
    1. 本当にお金がないのか、収支をきちんと把握する
    2. 利用頻度の低い会員サービス、サブスクは解約する
    3. ファイナンシャルプランナーに相談してみる
    4. 徹底して節約をする
    5. 収入を増やす
  8. お金がないときの対処法に関するよくある質問とその回答(Q&A)
    1. どうしてもお金がない時はどうすればいいですか?
    2. 現金がなくて困っています。どうしたらいいですか?
    3. 即日でお金を作る方法はありますか?
  9. お金がない時はセイフティネットを頼ってみる

お金がないと困った時に利用できるセーフティネット

お金がない時にまず頼れるのは、公的な機関です。お金が支給されるまで少し時間がかかるというデメリットはあるものの、何より安心です。

仕事がない、生活が苦しいというときは役所に相談しましょう。

仕事を失った時はハローワークで失業給付の手続きをする

雇用保険に加入していた人は、仕事を失った時に失業給付を受けることができます。

雇用保険の基本手当は、離職理由などによって90日〜360日間の給付が受けられます。

ただし、離職理由によっては給付制限期間があります。

Q20 会社を自己都合により退職した場合、給付制限があると聞いたが給付制限とはなんでしょうか。
会社を自己都合で退職した場合、雇用保険(基本手当)の受給手続日から原則として7日経過した日の翌日から2か月間雇用保険(基本手当)を受給できない期間があり、これを「給付制限」といいます。
引用元:Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~|厚生労働省

会社が倒産したり、何らかの理由で会社都合で解雇されたりした場合と、自己都合で辞めた場合とでは、受給開始時期が違いますので注意してください。

受給の手続きはハローワークで行います。これからも働き続けたいという意思があることが前提ですので、求職活動をしながら給付を受けます。

4週間に1度、失業の認定を受け、途中で就職が決まればそこで給付は終わりです。

求職者支援制度は職業訓練を受けながら受給できる

雇用保険を受給できない人のために、職業訓練を受けながら給付金を受け取れる求職者支援制度があります。訓練期間は2ヶ月〜6ヶ月で、原則として訓練日の全日出席が必要です。

月に10万円の給付金を受けながら職業訓練を受講し、スキルアップして再就職や転職につなげていこうという制度ですので、仕事がなかなか見つからないという人はぜひ利用してください。

2023年4月1日から制度が新しくなり、受給要件が緩和されています。

  • 世帯年収が月30万円以下
  • 原則全日出席が必要だが、育児や介護で休む場合や基礎コース受講者は欠席理由が証明できなくても2割まで欠席OK
  • 職業訓練受給手当(10万円)の対象とならなくても通所手当の受給はOK
  • すぐに転職しなくてもスキルアップのために職業訓練を受ける人も対象

他にも、

  • 通所手当:上限42,500円
  • 寄宿手当:10,700円

が支給される場合があいます。

働く意思と能力があり、ハローワークで求職の申し込みをしていることが条件となります。申し込みや相談はハローワークで受け付けています。

高年齢雇用継続給付は60歳以降の生活をサポート

この制度には2種類の給付があります。

ひとつは高年齢雇用継続基本給付金で、60歳以降のお給料が、60歳時点のお給料の75%未満になってしまった場合、その低下率に応じた金額が支給されます。

もうひとつは高齢者再就職給付金は60歳以上65歳未満の人が対象となる制度です。

再就職をした結果、これまでもらっていたお給料から大幅に下がってしまった場合に賃金の一部が給付されます。

具体的には、再就職後の賃金が基本手当の基準となった賃金日額×30の75%未満になってしまった場合です。

受給要件は以下の通りです。

1.60歳以上65歳未満の一般被保険者であること。
2.基本手当についての算定基礎期間が5年以上あること。
3.再就職した日の前日における基本手当の支給残日数が100日以上あること。
4.1年を超えて引き続き雇用されることが確実であると認められる安定した職業に就いたこと。
5.同一の就職について、再就職手当の支給を受けていないこと。
引用元:Q&A~高年齢雇用継続給付

60歳を過ぎても働き続けることが当たり前になりつつありますが、それまでと同じお給料をもらえる人は少ないです。

大幅に下がってしまい生活が苦しいという場合は、ハローワークに相談・申請をしてください。

病気やケガで働けない時は傷病手当金を申請する

健康保険に加入している人は、病気やケガの療養で仕事を休まなくてはならなくなった時、傷病手当金を受給できます。

会社を休んだ日が3日連続してあった場合、4日目から支給となります。この3日を待機期間といいます。

<待機期間の考え方>

支給される金額は、標準報酬月額の3分の2です。

有給休暇を使うなど、休んだ期間にお給料の支払いがあった場合には支給されませんが、支給されたお給料が傷病手当金の日額よりも少ない時は、その差額が支給されます。

仕事中や通勤中のケガは労災保険を申請する

業務中や通勤中のケガや、業務が原因の病気で療養するときは、労災保険を申請して補償を受けることができます。

たとえば、会社の車を使って営業先を回っている最中に事故にあった場合、労災の対象となります。

労災保険には以下のような給付があります。

  • 療養補償給付
  • 休業補償給付
  • 障害補償給付
  • 遺族補償給付
  • 葬祭料
  • 傷病補償年金および介護補償給付

労働基準監督署にある請求書を提出するとともに、会社側からも労働基準監督署に報告書を提出します。労働基準監督署の調査を経て、給付が決定されます。

自立支援医療制度は心の病気の治療費を軽減

自立支援医療制度は心の病気に関する治療費をサポートする制度で、自治体ごとに行われています。この制度を利用すると、医療機関で支払う医療費の自己負担額が軽減されます。

所得に応じて自己負担額の上限額が決められています以下の金額となります。

  • 生活保護:負担0円
  • 低所得層:2,500円〜5,000円
  • 中間所得層:医療保険の限度額または5,000円〜10,000円

以下の3種類があります。

  • 育成医療
  • 更生医療
  • 精神通院医療

申請をして認定されると、「自立支援医療受給者証(精神通院)」が交付されます。治療を受ける際に、医療機関の窓口で提示してください。

出産手当金は健康保険から支給される

健康保険の被保険者で出産にあたってお金がない人は、出産手当金を申請しましょう。出産前42日〜出産後56日の範囲内で、会社からお給料が支払われなかった場合に支給されます。

1日あたりの金額は支給開始前の標準報酬月額÷30日の3分の2です。

なお、出産手当金は健康保険の加入者を対象としていますので、国民健康保険の加入者は対象外です。

出産育児一時金であれば、公的医療保険の全加入者が受給できます。赤ちゃん1人につき42万円です。

育児休業給付金は雇用保険から支給される

育児休業給付金は、雇用保険から支給される給付です。ですので、雇用保険に加入している人が対象です。

原則として1歳未満の子供を養育している期間、休業開始時の賃金日額の67%が支給されます。この金額は6ヶ月までで、7ヶ月以降は50%となります。

また、1歳を過ぎても保育園に入れない等、一定の要件を満たす場合は1歳6ヶ月と2歳まで2回延長が可能です。

申請はハローワークで行いますが、会社の総務担当が手続きをしてくれるはずですので、出産前に確認しておきましょう。

住居確保給付金は家賃が払えない時の強い味方

住居確保給付金とは、一定の要件を満たした人に家賃を支給する制度です。

実際の支給額は自治体によって違い、たとえば東京都の特別区の場合、世帯の人数が3人で69,800円となっています。

受給要件は以下の通りです。

  • 主たる生計維持者が離職・廃業後2年以内、もしくは個人の責任ではなく離職廃業と同等まで収入が減少
  • 直近の世帯収入が市町村民税の均等割が非課税となる額の12分の1と家賃の合計を超えていない
  • 世帯の預貯金合計額が市町村で定める基準額を超えていない
  • 熱心に求職活動をしている

支給は原則3ヶ月ですが、2回延長が可能で、最大9ヶ月間受給できます。

未払賃金の立替払制度は早めに請求しよう

会社が倒産して賃金が未払いになっている人は、立替払制度を利用してください。

1年以上事業を行なっている会社が倒産し、その会社が倒産する6ヶ月前から2年の間に退職した人が対象です。

まず、請求前に証明書を申請しますが、倒産の種類によって請求先が違いますのでご注意ください。

証明書をもらったら労働者健康安全機構に送ります。

立替払いを請求できるのは会社が倒産した翌日から2年以内です。もらっていなかったお給料がある人は早めに請求しましょう。

フードバンクで食べ物を確保する

現金を支給されるわけではないですが、生活に困り食料品が不足している場合は、フードバンクも利用してください。

包装の印字ミスや賞味期限が近いなど、食品の品質には問題ないが、通常の販売が困難な食品・食材を、NPO等が食品メーカーから引き取って、福祉施設等へ無償提供するボランティア活動です。
引用元:フードバンク活動等 | 消費者庁

全国に様々なフードバンク団体がありますので、自宅の近くにあるかどうか検索してみてください。

ここでは「セカンドハーベストジャパン」をご紹介します。東京、神奈川、埼玉を中心に食品の提供を行なっている団体です。

食品提供場所や開催日を調べ、受け取る場所を選びます。利用予約をしてから食べ物を受け取りにいきます。なお、受け取る際には原則として身分証明書が必要です。

生活保護は最後のセイフティネット

生活保護は、受給できる公的支援もなく、お金も借りられない人に頼ってほしいセイフティネットです。

収入が「最低生活費」に満たなければ受給可能です。

生活保護には8つの扶助があり、個々の状況に応じて必要な金額が支給されます。

種類 用途
生活扶助 日常生活に必要な費用
(食費・被服費・光熱費等)
住宅扶助 アパート等の家賃
教育扶助 義務教育を受けるために必要な学用品費
医療扶助 医療サービスの費用
介護扶助 介護サービスの費用
出産扶助 出産費用
生業扶助 就労に必要な技能の修得等にかかる費用
葬祭扶助 葬祭費用

生活保護の相談は福祉事務所で行っています。まず制度の説明を聞き、他に利用できる制度はないか相談の上、申請をします。

原則として、申請時に保護を受けようとする理由や資産や収入の状況などを申請書に記載して提出します。申請をすると資産の調査などが入り、14日以内に支給の可否が決定されます。

お金がないと困ったときに今すぐお金を作る方法

公的支援は受給までに時間がかかるため、今すぐお金をなんとかしたいという人のために、できるだけ早くお金を作る方法をご紹介します。

日払いのアルバイトをして日銭を稼ぐ

日払いをしてくれるアルバイトなら、1日働くだけでも数千円、場合によっては1万円以上稼げる可能性があります。

  • 引っ越し作業
  • 工場での作業
  • イベントスタッフ

など、単発のアルバイトはたくさん募集があります。

  • タイミー
  • バイトル
  • タウンワーク
  • マイナビバイト(短期単発版)
  • シェアフル
  • LINEスキマニ
  • ヒバライト

など、アルバイトを探すアプリも充実してきました。

アプリを活用しながら、「即日払い」となっているアルバイトを探してください。

必要な金額が貯まるまで、いくつものアルバイトを掛け持ちすることも可能です。

不用品を売ってお金を作る

ひとつひとつの金額はそれほど大きなものにはなりませんが、いらないものを家に置いておくくらいなら、売ってお金にしましょう。

少しでも高く売るには、1ヶ所で決めず、いくつかの買取業者に問い合わせをすることが大切です。

どんなものでも同じ値段で買取してくれるわけではありません。複数の業者に聞いてみて、一番高いところに売りましょう。

また、聞いているうちに、特定のジャンルの商品に力を入れている業者がわかってきます。そのジャンルの品物はその業者に買い取ってもらえば、他店よりも良い値がつく可能性があります。

フリマアプリを利用すると業者が買い取ってくれなかった不用品も売れる可能性がある

不用品買取業者が引き取ってくれなかった品物でも、フリマアプリを使えば売れる可能性があります。

必ず売れる保証はないですし、売れるまでの期間も分かりませんが、とりあえず出品してみましょう。

同じような品物がないか、あれば値段の相場を調べ、適切な値をつけることで売れやすくなります。

手数料がかかり、発送の手間もありますが、品物によっては思わぬ高値がつくかもしれません。

家のどこかに現金が残っていないか探す

  • ポケットの中
  • カバンの中
  • 引き出しの中

など、どこかに入れたまま忘れている現金はありませんか?

もしくは、しばらく放置していた銀行口座にお金が残っているかもしれません。それほど大きな金額ではないかもしれませんが、探してみる価値はあるでしょう。

交換し忘れているポイントはないか探す

  • ポイ活で貯めたポイント
  • ネットショッピングで貯めたポイント
  • 財布の中に入れっぱなしになっているポイントカード

など、使い忘れているポイントがないか、探してみましょう。

特に、クレジットカードのポイントは交換を忘れがちで、そのまま失効してしまったらもったいないです。

クレジットカードの支払いにあてることもできますし、現金として使用できるポイントもありますので、ぜひ確認してみてください。

お金がない時にとりあえず支払いを先送りする方法

お金を工面する方法ではありませんが、とりあえず今お金がない状況をしのげる方法をご紹介します。

クレジットカードを使えば支払いが最大約2ヶ月先になる

クレジットカードには締日と支払日(引き落とし日)があり、使ってすぐに引き落としされるわけではありません。

たとえば、

  • 締日:月末
  • 支払日:翌月26日

となっているクレジットカードの場合、5月1日に使った分は6月26日に引き落としされますので、最大で2ヶ月近く支払いを先延ばしすることができます。

今手元に現金がなくても、どうしても必要なもの、サービスはクレジットカードを使って買い物すると良いでしょう。

ただし、なかったお金が湧いて出てくるわけではありません。先になったとはいえ支払いがあることを忘れないようにしてください。

後払いを利用して支払いを遅くする

クレジットカードを持っていない人、クレジットカードをあまり使いたくない人は、後払いサービスを利用すると良いでしょう。

ネットショッピングは、商品に同封されている振込票で支払えるサービスがあります。振込期間は1〜2週間とそれほど長くはないものの、どうしても買わなくてはならないものがあるという時には便利です。

もしくは、後払いアプリを利用してみましょう。

  • PayPay後払い
  • ペイデイ
  • バンドルカード
  • スマートペイ

などのアプリは、チャージをしなくても後払いができる便利なアプリです。

あくまでも後払いですので、クレジットカードと同様に支払いがあることを忘れず、計画的に利用しましょう。

借入が減らずに困っている人は弁護士など専門家の力を借りよう

カードローンなどの借入が増え過ぎてしまい、返済に追われてお金がない状況になっている人は、いったん返済をきれいにする方法も検討してください。

弁護士などの専門家に依頼するのが一番良いのですが、どこの相談したら良いのかわからないと迷ってしまう人がほとんどだと思います。

そんなときは、「法テラス」を利用してください。

「法テラス」とは、どこに何を相談すれば良いのか、その道筋を示してくれる国の相談期間です。電話やメール、面談などさまざまな相談方法があり、相談自体は無料です。

たとえば、借金の返済ができないときは債務整理や自己破産といった方法がありますが、どの方法が適しているのかは弁護士に相談しないとわかりません。

そこで、法テラスを利用して適切な相談窓口を教えてもらいます。

メールは24時間、365日受け付けています。電話は平日の9時〜21時、土曜日は9時〜17時です。

お金がない、払えないと困った時は?

どうしてもお金がないとき、払えなくて困るものについて、対処法を説明します。

家賃が払えない時はまず管理会社に連絡を

仕事を失った、もしくは給料が大幅に下がって家賃が払えないというときは、まずその状況を管理会社や大家さんに連絡します。

払えない理由と、いつなら払えるのか説明しましょう。黙って滞納することだけは避けてください。

滞納すると、保証人に連絡が行きますので、親や親戚など保証人になってくれた人に迷惑がかかります。

どうしても払うお金がないときは、住居確保給付金を利用できないか、役所に相談してみましょう。原則3ヶ月、最大で9ヶ月家賃を補助してもらえる可能性があります。

カードローンなどでお金を借りる方法もありますが、お金がないところで借金をするのはあまりおすすめできません。カードローンは最後の手段とし、親や親戚、友人などから借入できないか、相談してみると良いでしょう。

クレジットカードの支払いが間に合わないときはカード会社に連絡する

クレジットカードの支払いが遅れると、1日でも過ぎたところから遅延損害金が発生します。

通常の利息に金利が上乗せされますので、滞納は避けたいところです。

まず、一括払いができないときは一時的に分割払いやリボ払いにできないか、調べてみてください。

支払い方法の変更には期限がありますので、もし過ぎてしまっていた場合はカード会社に連絡し、手続きできないか相談してみましょう。

黙って滞納すると、支払いの督促がきます。カードの利用ももちろん停止されますので、黙っていることが一番よくありません。

また、支払日から61日以上もしくは3ヶ月以上経過すると、信用情報に金融事故として登録されてしまいます。いわゆる「ブラックリスト」の状態になり、今後の借入などに影響が出てしまいます。

ですので、支払いが間に合わないと思った時点でカード会社に連絡すること、支払い方法について相談することが大切です。

医療費が払えない時は事前の相談が大事

病気やケガで病院にかかりたい、しかしお金がないというとき、払えないことがわかっているのに黙って治療を受けるのはよくないです。

事前にどのくらいの治療費がかかるのか、入院や手術をする場合もトータルでどのくらいの費用がかかるのかなど金額を聞き、支払い方法についても相談しましょう。

その上で、医療費が高額になりそうなときは、事前に「限度額適用認定証」を申請することができます。

健康保険に加入している人はそれぞれの健康保険組合に、国民健康保険に加入している人は住んでいる自治体に申請します。

高額療養費制度がありますので、たとえ医療費が高額になってもあとから一部戻ってくるのですが、戻ってくるのは数ヶ月先です。

今支払うお金がなければ待つことも難しいため、「限度額適用認定証」を申請することで、窓口での負担額が軽減されます。

申請後、およそ1週間程度で交付されますので、それを持っていれば高額な治療費にも対応できるでしょう。

なお、入院時の食事代や差額ベッド代、アメニティ代などは医療費に含まれず、歯科矯正は基本的に自由診療ですので、高額療養費制度の対象外です。

医療費以外のものも含めてお金の工面をしたいという場合は、メディカルローンやデンタルローンを検討してみましょう。

引っ越し費用はクレジットカード払いができるところを探す

引っ越し費用は原則としてその場で現金払いが多いため、手持ちの現金がないと払えないケースが出てきます。

そのような場合は、クレジットカード払いに対応している引っ越し業者を探しましょう。

  • サカイ引越センター
  • アリさんマークの引越社
  • アート引越センター
  • アーク引越しセンター

など、大手の引っ越し業者はクレジットカード払いに対応しています。

事前に伝えておかないと、その場でクレジットカード対応はできないことが多いため、見積もりの時に相談してみてください。

携帯代が払えない時は支払う意思のあることを連絡する

携帯代が払えないと、携帯会社によって違いますが、このようにして利用停止となります。

  • 1週間〜10日程度で督促状が届く
  • いつまでに支払わないと利用停止となると通知が来る
  • それでも支払わないと回線が停止される

すぐに支払えばまた使えるようになりますが、支払うまで利用停止は続きます。

どうしても支払いが間に合わないというときは、まず連絡をして、支払う意思はあるが今は支払えない理由を説明します。そうすれば、一時的に利用はできなくなるものの、滞納による強制解約を避けることができます。

その上で、親や友人からお金を借りて払う、クレジットカード払いにして支払いを先送りするなどの対策を考えましょう。

滞納していてもフリーWi-Fiなどに繋げば、インターネットを使うことは可能です。しかし、滞納分が減るわけではなく、携帯会社からの請求が止まることもありません。

1日でも早く支払えるように、お金を作る方法を考えると同時に、さらに安いプランに変更するなどして無理なく支払える方法も考えていきましょう。

どうしても急いでお金が必要な時はカードローンという選択肢もあり

お金がない、公的支援を利用するのは時間がかかるというとき、カードローンという選択肢があります。

消費者金融カードローンなら、申し込む曜日や時間帯によっては即日融資も可能です。

大手消費者金融はWEB完結が可能となっています。

  • SMBCモビット
  • プロミス
  • アコム
  • アイフル
  • レイク

これらのカードローンは、スマホやパソコンから申し込み、契約や借入まですべてWEBでできるようになっています。

金利は実質年率が18.0%前後と公的支援と比べれば高いので、返済計画をしっかり立てて、計画的に利用しましょう。

お金がない状況を改善するためにできること

お金を工面する方法をご紹介してきましたが、結局、一時しのぎにすぎません。

お金がない状況を脱するためには、根本から生活を改善していく必要があります。

本当にお金がないのか、収支をきちんと把握する

入ってくる分以上に使うから、お金がなくなるのです。毎月の収入がいくらで、使えるお金がいくらなのか、きちんと把握できているでしょうか?

間違いなく支出が多くなっていると思いますので、何に使っているのかを把握することから始めましょう。

家計簿をつける、もしくはその日に使った分のレシートをノートに貼るなどして、何にいくら使ったか見てください。

  • 小さな金額でも無駄な買い物はしていないか
  • もっと安いものを買えるのではないか

など、節約の方法が見えてくるはずです。

利用頻度の低い会員サービス、サブスクは解約する

なんとなく契約した会員サービスやサブスクで、どうしても必要でないものはすべて解約しましょう。

月額500円程度ですと、大した金額ではないと思われがちですが、もしこれを2つ、3つと契約していた場合、年間で1万円以上払っていることもあります。

お金に余裕ができたらまた利用すれば良いので、必須でないものはいったん解約することをおすすめします。

ファイナンシャルプランナーに相談してみる

ファイナンシャルプランナーは、お金の専門家です。

  • 家計の相談
  • 適した保険の選択
  • 教育資金
  • 老後の生活設計

など、お金に関するさまざまな相談ができます。

なぜお金がないのか、自分では判断できないこともたくさんあるでしょう。専門家に家計を見てもらえれば、どこに無駄があるのか分かりやすくなります。

そのうえで、どうすればお金が貯まるのかも提案してもらえますので、一度相談してみてはいかがでしょうか。

無料で相談できるサービスもたくさんありますので、ぜひ利用してみてください。

徹底して節約をする

お金がないのは、支出が収入を上回っているからです。収入は毎月変わらないので、支出を抑えない限り、黒字化は難しいです。

すぐに収入を増やすことは難しいかも知れないですが、支出を抑えることは可能です。まず、家計の管理をしっかりして収支を把握します。

ざっとでも良いので、毎月いくら使っているのか把握し、その中から節約できる部分を探しましょう。

洋服や美容にお金をかけすぎていないか、友人との食事など交際費を使いすぎていないか、よく見てください。

生活の潤いも大切ですが、今お金がないなら我慢することも必要です。

食費も、外食を減らし、自炊を増やしましょう。惣菜なども上手に利用しながら、食費も抑えていきましょう。

収入を増やす

節約にも限度がありますので、余裕のある生活をするためには収入を増やすことも考えます。

すぐに転職をするのは難しいと思いますので、空いている時間を有効活用しましょう。

  • 週末やスキマ時間でアルバイトをする
  • 副業を始める

副業は、アルバイトなども含まれますが、できれば将来的に本業にもしていけるような自分のスキルを活かせる仕事や、得意な仕事がおすすめです。

収入の道が増えれば生活も楽になっていくはずです。

お金がないときの対処法に関するよくある質問とその回答(Q&A)

お金がない、困ったというときによくある疑問や質問と回答についてまとめました。

どうしてもお金がない時はどうすればいいですか?

お金を借りる先もない、仕事もできないというときは、公的支援を頼りましょう。

国からお金を借りる方法があります。保証人がいれば無利子で借りられるものもありますので、まずは役所に相談してみましょう。

もしかしたら、借りる方法以外にも申請すればもらえる給付金があるかもしれません。

現金がなくて困っています。どうしたらいいですか?

働けるなら、日払いのアルバイトをするのが最も手っ取り早い方法です。

最近では、アプリで申し込んで隙間時間に面接なしでできるアルバイトなども増えています。

数時間働ければ数千円、1日働けば1万円以上稼げるアルバイトもあるでしょう。

即日でお金を作る方法はありますか?

  • 不用品を売る
  • 日払いのアルバイトをする

などが安全です。

今お金がないからといって、安易に借りることはおすすめできません。次のボーナスで全て返済できるなど、当てがある場合のみにしておきましょう。

お金がない時はセイフティネットを頼ってみる

お金がないと精神的にも余裕がなくなり、安易に借りてしまいたくなるものですが、まずは公的支援で受け取れる給付がないか、調べてみましょう。仕事がないなど状況によっては行政機関から受け取れる給付があります。

公的支援は受給までに多少時間がかかりますが、何よりも安全、安心です。

お金がない状況が切羽詰まっていて、できるだけ急いでお金を作りたい人は、アルバイトをする、不用品を売るなどの方法があります。

同時に、お金を増やしていくことも大切です。お金がないということは支出が収入を上まっている状態ですから、まずは支出を減らします。

その上で、副業をするなど収入を増やしていく方法も考えてみてください。